列車で行くサンフランシスコへの旅

13+

こんにちは。

もう3月に入りましたね。ここロサンゼルスは日に日に気温も上がり、日も長くなって来ています。春はもうそこに!

さて今回は少し変わったロサンゼルスからサンフランシスコの移動手段についてご紹介しましょう。

ロサンゼルスからサンフランシスコに旅行に行く際の移動手段として飛行機でさっと移動する若しくは車(レンタカー等)で北上するという手段を選ばれる方が多いと思います。私達夫婦もサンフランシスコに行く時は片道6時間強、交代で運転しながらいつも往復しています。

一昨年サンフランシスコに居る甥っ子君に会いに小旅行に出かける事になった時、珍しく旦那さんが行きは列車で行かないかと言ってきたのです。何故かというと私は食堂車のある列車で旅行したいと言い続けていたから(笑)子供の頃に新幹線や地方の列車の食堂で食事をした記憶が忘れられなくて・・・。

アメリカではまだ食堂車のある列車があると聞いていたのでいつか食堂車のある列車で旅したいなと。旦那さんがちゃんと覚えていてくれて私の長年焦がれていた列車の旅が実現することに!

ユニオン駅の正面入り口。

 

まずルートですが下記の地図の ロサンゼルスはダウンタウンにある Union Station (ユニオン駅)から出発して海岸沿いをずっと北上して行き、終点はSeattle (シアトル駅)になり、私達は途中のOakland Station(オークランド駅)で下車。オークランドまで片道約11時間半の道のりです。

※終点のシアトルまでは35時間の乗車時間になります。

 

 

 列車でゴー!

ロサンゼルスの出発地点はダウンタウンにあるユニオン駅になります。建築されたのが1939年に開設されたカリフォルニア州で最初の駅で実に80年以上のもの古い駅です。特に駅舎の中は素晴らしい建築様式が随所に残されていて見るだけでも価値があります。(一部入れない場所があります。)この駅舎の歴史を案内するツアーがあるので興味のある方は是非参加してみると歴史的背景が理解できて楽しいと思います。

現在ではMETROでサンタモニカや他の町からもアクセス可能になっていて以前と比べると行き易くなっています。

※ “Union Station Art & Architecture Tour” の詳細情報はこちらから

 ↓ ↓ ↓

https://www.unionstationla.com/tours

 

歴史を感じさせる駅公舎内。

 

私達が乗った列車はAMTRAK (アムトラック)という会社が運営するPacific Surfliner(パシフィック・サーフライナー)の中の Coast Starlight(コースト・スターライト)というドーム型の展望席や私のお目当ての食堂車が併設されている列車。乗り方はまず駅の窓口で予約番号を告げればチケットを発行してくれて後は列車に乗り込むだけです。乗車した時は結構な数のお客さんがいて中には自転車を持ち込む人達の姿も。(ラゲージとして預けます。)

※料金は一人約$60.00です。詳しくは下段のAMTRAK のウェブサイトから検索してみて下さい。

 

チケットカウンターと発行されたチケット。

 

このように自転車を預けて乗り込むお客さんを何人か見かけました。

 

列車は予定通りに午前10:10 ユニオン駅を出発。列車の速度は終始ゆっくりです。11時間半もかかる理由はここにあるんですね~ 😅 なので時間の余裕のある方でないとこの列車の旅はお勧め出来ません。

列車の発車する7番線ホームへ階段を上がって向かいます。チケットを車掌さんに見せていざ乗車!

 

列車は2階建てになっていて私達は普通席の2階。しかし出発してすぐに展望席に移動したのでほぼこの席に座ったのは1時間も無かったのではないでしょうか(笑)

列車の先頭はこんな感じです。

 

列車が発車するホームに入ってきた所の映像です。


 

日本の特急列車の雰囲気と全く変わらない普通席の風景。寝台車両も付いています。

 

展望席は全面窓で覆われていて左右に席が窓に向かって配列されています。一両しかない為、出発直後に行ったらほぼ満席!人気が高いのでこの列車に乗ったらすぐに展望席に行って場所取りをする事をお勧めします。

こちらが展望席。ガラス窓に覆われていてゆったりと外の景色を眺められます。

 

展望席からの眺め

この列車のルートは途中から海岸線をひたすら北上して行きます。(上記の地図を参照下さい。)進行方向左側の席からは素晴らしい海の景色が眺められます。また11時間半のこの列車の旅で改めて感じたのがカリフォルニアの地が変化に富んでいる事です。海、山、広大な農場にワイン畑。はたまたオイルの組み上げ機械が点在する風景と見ていて飽きません。飛行機の移動や車での移動ではまず見られない風景をゆったりのんびり車窓から見られるというこんな贅沢な旅は列車の旅ならでは!

山々が連なる景色が続き、海岸線に沿って列車はしばらく走行して行きます。たまにサーファーが集まっているポイントも見えました。

 

ワイン畑が広がっています。カリフォルニアはワインの産地だと改めて感じさせられます。

 

広大な畑とたまに馬を放牧している牧場も見れます。

 

これはフリーウェイ101号線。車だとこうした景色はまず見れません。

 

 

カリフォルニア州の至る所で見られる石油のポンプの機械。未だに石油を採取しているんです。

 

展望車ではボランティアによる歴史の話が聞けます。


 

お楽しみの食堂車 

そしてこの列車の私のお楽しみだったのが食堂車でのランチとディナー。ランチの時間が近づくと車掌さんが車両毎に回って来て予約をするか否かを聞いて空いている時間を教えてくれます。予約が取れると予約確認の紙をくれます。あとはその時間になったら食堂車に行くだけ。

ランチの予約の有無を一人一人聞いて回る女性の車掌さん。

 

ランチの予約確認チケット。

 

席は4人掛けのテーブルが10席。2人組ですと相席になります。ランチの際は中国人の親子連れと相席になりました。

こちらが食堂車の風景。

 

 

食堂車のメニュー。

 

サンフランシスコでテック関係の仕事をしている娘さんが中国に住むお母さんを呼び寄せて彼女の住むサンフランシスコまで列車で行くのだと話をしてくれました。

メニューは至ってシンプル。ハンバーガーやメキシカンのタコスといった典型的なカリフォルニアアメリカンメニューが中心。私はムール貝のワイン蒸しを。旦那さんはチーズバーガーをオーダー。食後のデザートにチーズケーキとチョコレートケーキもオーダーしました。味はまあまあという感じでしたが食堂車でゆったりワインと食事を楽しむという夢が叶って私は大満足!

 

そしてちょうど食事中に絶好のタイミングで海沿いを走行し始めたのです。そしてさらに曇り空が好転して青空が広がり、素晴らしい青い海の景色を見ながら食事を楽しむ事が出来ました。

ランチでオーダーしたムース貝のワイン蒸し、チーズバーガー、デザートのチーズケーキとチョコレートケーキ。

 

海を眺めながら食事が出来る食堂車の風景。

 

ディナーもランチと同様に時間が近づいてくると予約を聞きに車掌さんが回って来ます。

ディナーの予約確認チケット。

 

ディナーの際も相席。私達はシアトルに向かう婚約したての熱々カップル、Hilly (ヒリー)とByron(バイロン)と相席。何と彼は日系2世。(でも日本語はほとんど話せず。)彼女が彼とこれからの人生を一緒に歩んでいくという事で思い切って仕事を辞めてロサンゼルスから彼の住むシアトルに移住するという何ともドラマチックな話を聞いて私も彼女と同様に仕事を辞め、日本からアメリカに移住したので共感出来て幸せな気持ちになりました。

シアトルに向かう途中のカップル。

 

時間を共有しながら楽しい時間を過ごし色々な話をする、話を聞く、まさに一期一会。これが列車の旅の醍醐味だなとこの片道列車の旅を通して感じました。

車窓からの素晴らしい夕焼けと最後尾車両から見た線路と満月。

 

夜の9時半過ぎに私達の乗った列車は無事オークランド駅に到着。

オークランド駅に到着した列車。

 

11時間半はかなり長時間になりますがこの先、ロサンゼルスからサンフランシスコに旅行しようという方、飛行機での短時間移動も良いですが是非これぞカリフォルニア!という風景を感じながらの片道列車の旅を是非是非お勧めします。他では味わえない思い出が作れる事間違いなしです!

 

AMTRAKのサイトはこちらから

↓ ↓ ↓ ↓

https://www.amtrak.com/regions/california.html

 

今日も覗いて頂いてありがとうございます。

良かったらご感想とコメント欄の下にある ボタンをポチっとして頂けたら

嬉しいです

 

良かったらポチっとお願いします

13+

141 Responses