アメリカ大陸横断ロードトリップ ~ ユタ州、モニュメントバレー ~

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さてロサンゼルスを出発し、ナショナルパークの玄関口、Flagstaff (フラッグスタッフ)を後にしてロードトリップ2日目の6月18日(金)に向かったのナバホインディアンの居住地区に指定されている Monument Valley(モニュメントバレー) です。

実は30年程前に私の両親がここを訪れて景色が最高に素晴らしかったと言っていたので当時行く旅程を組んでいたのですがやむを得ない理由で泣く泣くキャンセルする事に。そうした理由で長年私の中で行きたい場所の一つでした。旦那さんに次はここモニュメントバレーにどうしても行きたいと強くお願いして今回念願叶っていく事に。

フラッグスタッフから距離にして約180マイル(約290キロ)休憩入れて4時間程のドライブ。フリーウェイ89、160,163を通って北上して行きます。前日の10時間以上のドライブから比較すると気分的に楽(笑)

 

景色も徐々に赤茶けた岩山が広がっていきます。途中で給油とトイレ休憩でガソリンスタンドに寄ったのですがガソリン代が安い!ほぼ前日に寄ったカリフォルニア州の端っこ、ニードルズの1ガロン5ドルよりも全然安いのにびっくり!

 

カリフォルニア州よりも安いガソリン代。

 

フラッグスタッフに向かう時も何度もみかけたのですがモバイルホームと言われる移動型の家を牽引している車が何台も走っていた事。まずこの様な車両は(一台は幅が広くて車線をはみ出すほど)ロサンゼルスでは見かけないものです。家を車で運ぶ!ってアメリカっぽいなあと。

移動型の家を牽引している車両に何度もすれ違いました。アメリカならではの光景。

 

さてモニュメントバレーが近づくに連れてさらに赤茶けた岩山が視界に広がっていきます。と突然目の前にあの長年見たかったモニュメントバレーの岩山が並ぶ景色が現れたのです。思わず「おおー!モニュメントバレー!」と車の中で叫んでしまいました。

 

徐々に赤茶けた景色に。そしてついに目の前にモニュメントバレーのあの壮大な景色が!

 

ここはちょうどユタ州とアリゾナ州の境で私達が泊まったホテルはユタ州側に。

ユタ州に入った事を知らせる看板。

 

モニュメントバレーの歴史

モニュメントバレーはユタ州とアリゾナ州の境に位置しています。この独特の岩山はどうしてできたのか。それは約2億7千万年以前の地層が5000万年という気が遠くなるほどの長居年月の間に雨や風の影響で浸食され、形成されたと言われています。この場所の岩山はSandstone(砂岩)から出来ているためもろく、現在でも雨や風で徐々に岩山の形が変わっているそうです。Mesa(メサ)と呼ばれるテーブル形の台地や浸食が進んだ岩山がまるで記念碑の様に並んでいる事からモニュメントバレーと名前が付けられたのです。

14世紀頃までにナバホインディアンがこの地域に住むようになったとされていますがその後アメリカ政府から強制収容を受けてこの地を追われましたが1868年にナバホインディアンの居住エリアとして指定され、彼らの管轄の元、一般に開放されています。

モニュメントバレーの壮大な景観。

 

長年の風や雨で浸食されてきた歴史を感じる岩の層。

 

ナバホインディアンによるツアー

私達はナバホインディアンによるツアーに参加。行ってみたらなんと私達夫婦だけ。貸し切り状態でした。ナバホインディアンの女性 Roz(ロズ)による2時間半のガイド付きツアーで彼女の家族にまつわる話や絶景が見れる場所に案内して貰いました。

ツアーで訪れたモニュメントバレーの壮大な景色の数々。

 

岩山の一部には居住していた穴が至る所にあったのと紀元前3000年前のものとされている岩絵も奇麗に残されていて歴史の長さを肌で感じる事が出来ました。またナバホインディアンに伝わるナバホフルートも演奏してくれてどことなく懐かしい優しい音色が風の音と岩山に反響して一言で言い表せない感動。

 

見えにくいですが丸い円の中に笛を吹く人の絵が。この様に紀元前の物が綺麗に残されているんですね。

 

岩山のあちこちにナバホインディアン達が住んでいた居住跡の穴が。

 

この地域ではナバホインディアンの言葉を残そうと小学校では英語の他にナバホ語も教えているそうです。しかしどこの国も同じでの若い年代の人達の多くはゲームやテレビに夢中でこうした先祖代々の文化や言葉の伝承して行こうという気運は徐々に薄れて行っているそうです。

 

ツアーガイドのRozによるナバホフルートの演奏はこちらから

↓ ↓ ↓ ↓

 

Golding’s Lodge (ゴールディングス・ロッジ)

今回私達が泊まったホテルはGolding’s Lodge(ゴールディングス・ロッジ)という小さなホテルです。モニュメントバレーはナショナルパークでは無く、先住民族であるナバホインディアンの居住地域に指定されていてそこを一部観光用として開放されているのでホテルは2つ程しかこのエリアにはありません。なので選択肢が他にないという理由もありますが実は私の両親がここに30年以上前に宿泊した事があり、このホテルから眺める景色が最高だったと当時何度も聞かされてそこから絶対一度は行きたい!と思ったのです。

このホテルはハリー・ゴールディングスという人が1921年にこのホテルが建っている土地を購入。そしてホテルを立ててゴールディングス・ロッジと名付けました。その後、彼がこのモニュメントバレーの壮大な景色を撮影し、当時ハリウッドで監督として活躍していたジョン・フォードに送ったのです。それがきっかけとなり、この景色に惚れ込んだジョン・フォードが多くの西部劇をこの場所を起点として使用し、徐々にこの土地が人々に知れ渡る様になりました。

ホテルはモーテルっぽい作りになっていて部屋の前に車を駐車できる様になっています。客室はこじんまりとした作り。全部屋のパティオからは壮大なモニュメントバレーの景色が眺められます。小さなレストラン、お土産物屋さん、ホテルが運営する小さな美術館そして毎晩ジョン・ウェインの西部劇映画が楽しめる小さな映画館も併設。

こちらが宿泊したゴールディングス・ロッジ。全部屋からモニュメントバレーが見えます。

 

部屋はこじんまりとした作りと大きさ。パティオからはこのようにバレーの景色が眺められます。

 

両親が私に語ってくれた様にパティオからの眺めは最高でした。夕方から強風と大雨が降り、曇ってしまい夕日は残念ながら見れなかったのですが朝日が昇る光景は圧巻。何も遮るものが無くモニュメントバレーの岩山の間から太陽の強烈な光が徐々に上がっていくのが見れて最高の思い出となりました。

部屋のパティオから見た素晴らしい朝日。

 

 

さてお楽しみのレストランの食事ですが全ての席からモニュメントバレーの壮大な景色が眺められる様になっていました。これは観光客にとっては嬉しい限り。私達が行った時には残念ながら夕日を見ることが出来ませんでしたが曇っていても素晴らしい眺めが見れて満足。但しスタッフの特に私たちのテーブルに付いたウェイトレスの女性が恐ろしく不愛想だったのには閉口(笑)

 

レストランもどの席からもバレーの景色が楽しめます。

 

レストランのメニューは簡単なおつまみメニューと日替わりメインメニューというシンプルな内容でした。前菜にケサディーヤというメキシコ料理のトルティーヤにチーズと豚肉が挟んで焼いてある一品とメインにレストランお勧めのBBQ Babyback Rib(バーベキュー・ベイビーバック・リブ)という骨付きのお肉と茹でとうもろこしとポテトサラダをサイドに注文。物凄くお肉が柔らかくて脂っこく無くてペロっと全部たいらげてしまいました(笑)

 

こちらが日替わりメインのメニュー。

 

前菜に頼んだ頼んだケサディーヤとこの日の日替わりメインのBBQベイビーバック・リブ。

 

Golding’s Lodgeの詳細はこちらから

↓ ↓ ↓ ↓

https://gouldings.com/

 

さて次回は3ヶ所目の宿泊地、ニューメキシコ州のサンタ・フェの様子をご紹介したいと思います。

 

今日も覗いて頂いてありがとうございます。

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